インフルエンザ シーズン突入

日中暑い日があったりでここ数日体調を崩しやすいシーズンです。

泉北近辺でもいよいよインフルエンザ感染者が出ているようで、もう学級閉鎖になっている学校もあると聞いています。

今日は当院のインフルエンザの診断とインフルエンザ薬処方の方針について書きたいと思います。

 

まずインフルエンザかかったかどうかを疑うポイントは、

①明らかにいつもと違うしんどさがある。しかも、そのしんどさが急速に悪化していく。

②やけに頭が痛い。関節痛がある。寒気がする。

③家族内や職場先、学校など周りにインフルエンザ感染者がいる。

とくに③はインフルエンザ感染を考える上で一番大きな手掛かりになるので、①②を疑ったときは③についてもよく確かめたうえで

診察時に教えてほしいです。

また基本当院では診断に迅速診断キット(鼻から綿棒を入れて、その場で検査するもの)を使って判断しますが、

たとえ症状が現われてから時間が短くても(6時間以内でも)必ず検査を行います。

「発症してからの時間がはやいから検査しても出ないですよ」なんてことは言いません。

6時間以内に検査をおこなってもわずかな陽性がみつかるケースも多数経験しています。「まずかかっていないでしょう」なんていう自分の先入観だけでもし、インフルエンザを見逃していたら、そのあと周囲の人にうつしてしまったなんていう事態を引き起こしてしまうのです。これは明らかにお医者さんの責任ですよね。

できるだけ早くみつけて、家族内への感染やクラス内への感染、職場での感染拡大をなんとか未然に防ごうという狙いがあるので

この迅速診断キットの結果だけをもとに診断を下すわけではありません。

本人の症状とその時間経過について詳しく聞き、家族内に乳幼児がいる、受験生がいる、などの背景があれば、それらも含めて総合的に判断してインフルエンザ薬処方の決定を行います。

ご理解いただけたでしょうか。

かいつまんで言いますと、感染の疑いがあって来院された場合、発症から来院までの時間がどれだけ短くても必ず検査は行います。

そして検査の結果だけをみて処方を決めるわけではないということです。

しかし、心配だからとにかくインフルエンザの薬をくださいなんていうご要望にはお応えできません。

なぜならインフルエンザの薬を乱発処方することは、抗生物質とおなじように”薬にきかないウイルス”を生み出してしまう危険性があるからです。

私たち臨床医はこのように考えながら日々診療をおこなっております。

 

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